医学部の面接対策

医学部の面接対策は、4STEPでOK!

 皆さんはこれまでに面接を受けてきた経験はありますでしょうか。うん、もしかすると高校受験で面接をしてきた人や、浪人生、あるいは再受験生の皆さんは「面接を受けたことあるよー」という人もいるのではないでしょうか。

 ですが、受験生の大半が「面接をうけたことなんてない…」という人かと思われますし、また面接を受けたことのある人ですら「キチンとした対策をしたことない…」という人ばかりではないでしょうか。

 実際のところ、私が医学部受験の講師をしていて、95%以上の方は未対策のまま講義を受講しているように感じます。そのため、いきなり模擬面接をやってみても、ちんぷんかんぷんで楽しい(?)回答をしてしまったり、的を射た回答ができていなかったりして、面接官へ悪印象を抱かせてしまっているのです。

 だからこそ、順を追って面接対策を進めていくことが、王道であり近道になります。では、どのような順序を追って学習を進めていくべきなのでしょうか。それは、以下の4STEPになります。

 

STEP.1:知識をインプットしよう!

 まずは、STEP1. 知識の収集です。先述のとおり、「面接がなんたるか」分からない受験生が多いため、面接官がどういう意図でどういう回答を求めているか探る必要があります。

 詳細は別記事に譲りたいと思いますが、面接で問われる質問には、志望動機、コンピテンシー、コーピング、性格分析、知識、MMIがあり、それぞれに対する背景理解が必要です。

 

面接の概要

志望動機

コンピテンシー

コーピング

性格分析

知識

MMI

STEP.2:文章化をしてみよう!

 次に、STEP2. 文章化です。知識を収集した後は、実際に書いてみて「面接用の読み原稿」および「大学提出書類」を作成していきます。「医師志望理由はこうやって作ればいいのか!なるほど!」と頭で分かっていても、いざ本番、何も準備せずに挑んでは言葉に詰まってしまうかと思われます。

 そこで、「面接用の読み原稿」として300~400程度で文章化しておく必要があるのです。自身の想いを書き言葉にできないようでは、話し言葉として面接で伝えていくことなんて厳しいですからね。

 また、書き上げた文章は「大学提出書類」としても活用されます。ご存じの方も多いでしょうが、医学部の入学試験を受けるためには、提出書類(志望理由書・自己推薦書など)を付した願書を提出しなければなりません。出願間近になって焦らないよう、前もって準備しておく必要が出てくるわけです。

 ところで上図をみると、STEP.1からSTEP.2に移行する際、 志望動機コンピテンシーコーピング性格分析知識MMI と6つあった項目が、 志望動機コンピテンシーだけに減っていますよね?

 これは、300~400字原稿で文章化するほど大切だ!といえる質問項目は限られている、ということを表しています。具体的には、「医師志望理由」「大学志望理由」「〇〇科志望理由」「理想の医師像」「自己PR」「自身の強みを将来どう活かすか」←これらの質問を文章化すれば十分であることを示しています。

おかまる
おかまる

「医師志望理由」「大学志望理由」「〇〇科志望理由」「理想の医師像」「自己PR」「自身の強みを将来どう活かすか」 ←これらの質問を、このブログではまとめて ”ルーティン” と呼んでいるよ!

 

志望理由書の書き方

【大学別】傾向と対策、大学の特徴

自己推薦書等の書き方

STEP.3:口頭練習をしてみよう

 次に、 STEP3. 口頭練習です。 STEP.2で文章化した原稿を持ったまま、当日面接会場へ入室し、「はい、私の強みは忍耐力と向上心です!(原稿を読みながら)」と発信することはできないんですよね。

 ある程度内容を覚えておかないと、なかなか言葉が出てこないものです。STEP.2で文章化した原稿(ルーティン)を、毎日、壁に向かって、1人で黙々と、練習するようにしてください。

おかまる
おかまる

もちろん、医学部面接で頻出な質問はまだまだ多くあるよ!

慣れてきたら他の質問項目も整理して、どんどん声に出して練習するようにしよう!

STEP.4:模擬面接を受けてみよう!

 最後に 、STEP4. 模擬面接です。ここまで最善の準備をして、いよいよ実践形式の練習をしていきます。 ここでは、医学部専門予備校や医系専門家庭教師等を活用し、模擬面接を反復実施することをおすすめします。

 面接は、机に向かってウンウンうなっているだけではできるようになりません。実際に面接官とコミュニケーションをとり、入退室の仕方・合間のとり方・表情や所作・声の大小高低など、様々な角度から指摘をうけることが肝要です。

 その際は、できるだけ多くの先生方に見てもらい、フィードバックをもらうのが良いでしょう。面接に完全解はないので、色々な意見を取り入れたうえで、「あぁ、こういう考えもあるんだなぁ、気を付けようっ」と、絶えず改善に努めていけるのが望ましいです。

おかまる
おかまる

机に向かって勉強しているだけでは、面接スキルはなかなか上達しないよ!

「おかまるブログ」で知識を収集し、話すことの方針を立てたならば、必ず医学部予備校や医系専門家庭教師等で模擬面接を受講し自身の面接スキルを磨いていきましょう!

 

おかまる

おかまる受験コンサルティング株式会社 代表|33歳|医学部受験予備校 面接・小論文講師|茨城県出身|小論文検定1級|1級FP技能士|偏差値38→72(慶應・筑波合格)▶慶應義塾大学SFC▶最大手生命保険会社▶予備校で3年連続関東圏No.1評価|大学で研究した 脳科学に基づく“わかりやすい話し方、文書・資料の作り方”を売りにし、講師歴や実績を10年以上重ねる。講義のモットーは「楽しく、わかりやすく!」。趣味は4歳の娘とポケモンごっこすることと、0歳の娘を理不尽なまでに撫でくりまわすこと。

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