医学部面接で聞かれる質問・対策すべき質問は、たった6つです!

面接

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【結論】医学部面接で質問される6つの項目とは?

 

医学部面接で聞かれることは無限にある?!

面接官がルールです

 講義やセミナーを開催していると、生徒からこんな質問をよく受けます。

受験生
受験生

医学部の面接で質問されることって、なにがあるんですか?

 この質問に対し、私は無限大にありますよとお答えしています。もちろん、出題頻度の多い・少ないはありますが、種類だけでいえばそれこそほんと無限大にあります。

 面接では、面接官がルールです。面接官が聞いてきた質問は、無茶ぶりであっても、もうどうにかして答えるしかないんですね。

 例えば、面接官からされた「変わった質問」として、以下のようなものが挙げられます。

 

実際に問われた、変わった質問例…

① 君、ダンス部に所属してたんだ? ちょっとここで踊ってみて。

 これはダンス部であった人が、自己紹介をした際に返された質問です。その受験生はどうにか30秒ほど即興でダンスをし、場をしのいだそうですが、面接時はカナーリ焦ったそうですね。

 似たような例として、お笑い芸人経験者が「なんか面白いことやって」との質問をされたこともあるそうです。(いや、これはほんと辛いぞぅ)

② 君、英語苦手なの? ちょっと(英語で)自己紹介してみてよ。

 「得意科目・苦手科目」を質問された受験生が、その次にされた質問だそうです。「苦手っていったよね?!」と返したくなりますが、これも答えるしかない。

 ほかにも、歴史が苦手であった受験生が、「下から年号言ってって。」との質問をされたそうです。んー… 焦ったときの対応を見たいんでしょうけど、それにしても意地悪な感じしますよねぇ…

③ あなたを文房具で例えると?

 これは面接のプロである私にとっては、突飛な質問には入りません。しかし、面接未経験者の皆さんにとってはどうでしょう?けっこう苦しい質問ではないでしょうか…?

 このように、面接では多種多様な質問が飛び交いますが、とにかく面接官は ”気になるなぁ” と思ったことをサラサラっと聞いてきます。

 しかし、先述のとおり、面接においては面接官がルールです。面接官は聞きたいことを聞いてきますし、キニイラナイ回答をする受験生はキニイラナイわけです。

 そのため、どんな質問が来ようと、笑顔で明るく返答するしかないんですね。(大変だね)

 

医学部面接で聞かれることは6グループ!

 とはいえ、医学部受験は学科も大変なわけであって、無限大に想定される質問を一問一答形式ですべて用意しているようでは、5浪も6浪しないと受からなくなってしまいます(?!)。

 そうならないよう、まずはここで面接に対する大切な知識を持ってほしいと思います。それは、問われる質問は偏っているという知識です。

 面接で問われる質問は、「志望動機」「コンピテンシー」「コーピング」「性格分析」「知識」「MMI」の6グループに分けられます。つまり、この6グループを満遍なく学習すれば、医学部受験の面接対策は網羅できるというわけです。

 そして、その中で出題頻度が高く、重要性もヒジョーに高い質問グループが「志望動機」「コンピテンシー」の2グループです。これら2グループの質問は、明確に答えられないと不合格になってしまいますし、一方、明確に答えられればそれだけで合格可能性はグッと近づく… それくらい重要な質問なんです。

check!

面接で対策すべき質問は、6グループ! 中でも、落としてはいけない重要な質問は「志望動機」「コンピテンシー」の2グループに属す質問!

 

志望動機

 まずは、なぜここに入りたいのかを表す、「志望動機」の質問グループです。

 代表的な質問でいうと、「なぜ医学部なのか」「なぜウチの大学なのか」といった基本的な質問からはじまり、「理想の医師像は」「うちに残るつもりはあるか」といったキャリアビジョンにかかわる質問まで、多種多様なものが挙げられます。

 受験生の過去・現在・未来において、幅広くモチベーションを問うものになっているため、明確に答えることができないと面接官に悪印象を抱かれかねません。だってそうですよね?

受験生
受験生

「医師を目指した理由」…ですか? そうですね…、ごめんなさい、わかりません。

受験生
受験生

「なぜウチの大学」…。そうですね…難しい質問ですね…

 なーんて受け答えして、合格できそうな気配 1ミリも感じませんもの!

 ですので、確固たる「志望動機」はマストです!詳しく対策したい方は、以下の記事も合わせてお読みくださいね。

 

コンピテンシー

 次に、どうやって困難を乗り越えるかを表す、「コンピテンシー」の質問グループです。

 代表的な質問としては、「学生時代に頑張ったこと」「苦しかった経験」「リーダー経験はあるのか」「医師の素質はあるのか」といったものが挙げられます。

 これらは一見バラバラな質問のように見えますが、その本質は一緒で、結局は困難にぶつかったときにどうやって乗り越えることができるか、というコンピテンシーをチェックしています。

 これらの質問も…

 

受験生
受験生

学生時代に力をいれたことはない…ですね。ボーっと過ごしていました。

受験生
受験生

リーダー経験はないですね。リーダーが務まる器じゃないんです。

 なーんて返答されるようでは、面接官も「ちょいちょーい!www」ってツッコミ入れたくなりますよね。

 大学もボランティア団体ではないので、医学界に貢献できない人材は求められていません。ぜひ、これぞ私の強み!といえる何かをもって、本番に挑むようにしましょう。詳しい対策は以下の記事です!

 

コーピング

 コーピングは英語で書くと coping 。cope with~, deal with~(処理する) との熟語があるとおり、copingとは「処理すること」、つまりストレスへの対処法をチェックしているものです。

 具体的な質問としては、「なんだ!そんなことも知らんのか!」「君、医師向いてないよ!」と圧迫面接をしてきたり、「ストレスを感じたことは?発散方法は?」と直接聞いて確認することもあります。

 コーピング全般 および 圧迫面接対策の記事は以下のとおりです。

 

性格分析

 性格分析は、いわばその他の質問です。他の質問グループに属さない、いわば「たわいもない」質問への対処をしていきます。

 例えば、「ご両親は何をしている人?」とか「家事は手伝う?」といった家庭の話や、「学校ではどんなキャラなの?」「校風は?」といった学校の話もあり得ますし、さらには「最近読んだ本は?」とか「好きな言葉は?」といった内面にせまる話もあるでしょう。

 たわいもない質問なだけに、一問一答形式で整理しておくことになるのがこの分野です。以下の記事では、PDF形式で ”よくある質問” をまとめていますので、印刷のうえ丁寧に回答を考えておきましょう。

 

知識

 続いて、知識です。知識は、学問系(医療・時事)の知識を問うてくるのか、その受験地域・受験区分についての知識を問うてくるのか、に大別されます。

 医療系の知識は想像がつきますよね。例えば、インフォームド・コンセントについて説明してくださいとか、パターナリズムとはなんでしょう?といった質問が挙げられます。また、時事系の知識は、ニュースや新聞の話題を切り取って、具体的に質問を投げかけてくるものです。小論文対策にもなりますので、ニュース・新聞だけは毎日追いかけるようにしましょう。

 一方、受験地域・受験区分の質問とは、「青森の特産品知ってる?」とか「地域枠を受験しようとしてるけど、従事義務のある9年中で契約解除したらどうなるか分かってる?」といったものが挙げられます。つまり、受験している地域で働く熱意が本当にあるか、自身の受験区分をきちんと理解したうえで契約を交わそうとしているか、を点検するため深く知識を問うているんですよね。

 ちなみに、受験生が最も怖れているのは、この知識に関する質問グループかと思われます。しかし一方で、面接官が最も重視していない質問グループがこの ”知識” なんですね。

 たしかに、受験区分に関する知識はキチンと調べ上げておく必要がありますが、医療知識・受験地域に関する質問はどうでしょう? 質問項目が無限大にありすぎて、費用対効果が薄い感じがしませんか?

 医学部面接は医師になる素養があるかどうかをチェックするものです。医学知識があるかどうかをキチンと点検するのは、6年後の医師国家試験なはずです。真摯な態度で、「申し訳ありません、わかりません」と言っておけば、合否に大きな影響は与えません。

 詳しい対策は、以下の記事で確認しておきましょう!

 

MMI(Multiple Mini Interview)

 特殊な試験形態として、MMIが挙げられます。MMIとは、Multiple Mini Interviewの略称であり、多種多様な質問を通じ、柔軟な思考力をはかる内容のものです。代表として、東京慈恵医科大学・東邦大学・藤田医科大学などで採用されています。

 具体的にはどういった問題が出題されるのでしょうか? 以下に一例を挙げますので、一緒に考えてみましょうか。

MMIの一例

 あなたは大学1年生です。入学以来、いつも一緒に講義を受けている友人Aさんがいました。しかし、その友人Aさんは、両親の経営が上手くいかなくなってしまい、お金を工面する目的から秋頃からアルバイトを入れることが増えました。そのため、講義へ遅刻・欠席することが多くなってしまい、教授から「最後の試験で高得点をとらなければAさんは落第だ」とまで言われました。

 そこでAさんから「申し訳ないが、最後の試験でカンニングさせてもらえないか」とお願いされました。あなたはどういった対処をしますか、またそれはなぜですか?

 …と、まぁこんな問題が出題されるわけです。具体的な事例を想定させたり、用語を説明させたり、演劇形式で振る舞ってもらうもの(?!)もあります。

 MMIが課される大学を受験する人にとっては恐怖でしかないですが、前もって対策すれば、そこまでおそれるものではありません。以下の記事をもとに、しっかりとした対策を練っていきましょう。

 

面接で最も重要な質問は?

医学部面接 最も重要な質問6選!

 これまで挙げてきたとおり、医学部の面接で問われることは多岐に渡り、一朝一夕の対策では太刀打ちできないことがわかりました。

 その中でも、特に重要、医学部面接の根幹ともいえる質問項目が以下の6つです。

 

ルーティン化して毎日練習しよう!

 上にあるとおり、医学部面接の最重要質問は6つになります。

 「なぜ、医師になりたいのか」「なぜ、〇〇(=第1志望の)大学か」「なぜ、研究医/〇〇科医なのか」「理想の医師像は」といった志望動機の質問、「自己PRをしてください」「あなたの強みはどう活かせるか」といったコンピテンシーの質問… これらがスラスラ答えられないと、面接では勝負になりません。

 とはいえ、練習なくしてスラスラ言葉がでるようにはなりません。まずはこのブログで各質問項目の作り方を丁寧に学び、原稿化したうえで、反復して口頭練習する習慣をつけましょう。

 上記6つの質問はスラスラでるように、毎日決まった時間を決めて練習する習慣をつけてほしい… そういった想いから、ルーティンと名付けています。

check!

「なぜ、医師になりたいのか」「なぜ、〇〇(=第1志望の)大学か」「なぜ、研究医/〇〇科医なのか」「理想の医師像は」「自己PRをしてください」「あなたの強みはどう活かせるか」…これらの質問は、毎日ルーティン化して声に出す練習をすること!

では、今日はここまで! お疲れさまでした!

おかまる

おかまる受験コンサルティング株式会社 代表|33歳|医学部受験予備校 面接・小論文講師|茨城県出身|小論文検定1級|1級FP技能士|偏差値38→72(慶應・筑波合格)▶慶應義塾大学SFC▶最大手生命保険会社▶予備校で3年連続関東圏No.1評価|大学で研究した 脳科学に基づく“わかりやすい話し方、文書・資料の作り方”を売りにし、講師歴や実績を10年以上重ねる。講義のモットーは「楽しく、わかりやすく!」。趣味は4歳の娘とポケモンごっこすることと、0歳の娘を理不尽なまでに撫でくりまわすこと。

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