遅刻・欠席は何日以上だと落ちる?! また、言い訳はどうする?!【医学部受験】

面接

今回の記事はYouTubeでもまとめています!

今回は医学部面接で遅刻・欠席が多い人の言い訳を考えていきたいと思います。

おそらく、この記事をご覧の皆さんは「寝坊サボりで遅刻日数が10回を超えてしまった!」「入院・手術で欠席日数が15回以上になっている…」という状況の人がほとんどだと思います。

医師という職業は、40%が過労死ラインを超える激務であること、人々の命・健康を扱い仕事に対する責任が重いことから、どの職業よりも働き続けることが大切になっています。

だからこそ、医学部面接の場でも「遅刻・欠席が多いけど、大丈夫?」といった質問が飛び交っているのです。

決して、面接官のいじわるではなく、「(この子は心身に問題がなく、厳しい医療現場でもやっていけるかな…)」という想いから質問がされているのです。

以下の記事でも少し触れてきたとおり、正当な理由なく遅刻・欠席を重ねていると、「人間性や社交性に難あり」として不合格の対象になりかねません。

具体的には、皆さんの遅刻・欠席日数が7回以上で、かつこのまま無対策で本番を迎えたならば、二次試験でハネられてしまいます。

今回お伝えする内容は例外中の例外対応であるため、僕が公式Lineで無料配布している完全攻略テキストには掲載していない内容となっています。具体的にどういった言い訳が好ましいのかについて、例文を記事の後半に掲載しています。遅刻・欠席日数に不安のある受験生とその親御さんは、ぜひ最後までこの記事を一読してください!

 

遅刻・欠席は、何日以上あるとマズい?                             

まず、遅刻・欠席の日数は何日以上あるとマズいのかについて考えていきます。

受験生
受験生

え、先生。明確な基準なんてあるんですか?

って思いますよね。

正直にお答えします。「何日未満ならセーフ」といった明確な答えはありません

各大学によって選考基準は異なっており、しかもその選考基準はオープンにされていません。

一般的には、この図のような評価シートを用いて、面接官は採点していることが推測できますが、実態はその大学のみぞ知る世界です。
しかも、面接官は受験生からもらった調査書の内容を見て「うわ… 遅刻・欠席多いな…」と判断するわけですが、この遅刻・欠席が多いか否かの判断は、1人1人の面接官によって変わってきてしまいます。

そのため、いまからお伝えする内容は絶対的な答えではなく、ロジカル面接術コンピテンシー面接マニュアルはじめ多くの面接書籍を読み漁り、倍率100倍の面接や専門家としての面接を突破するためトレーニングを積んできた僕が長年の経験から判断している内容です。

それを踏まえた上でお伝えすると、もし仮に僕が面接官であれば1年間に遅刻・欠席が7日以上あった場合、その事情を深掘りしていくかと思います。

面接官
面接官

2年次に7日遅刻しているみたいだね。医学部の朝は早いけど、大丈夫?

面接官
面接官

3年次に10回欠席しているみたいだけど、何があったの?

といった具合です。


「えぇ、でも先生、私何日遅刻・欠席したかよく覚えてません…」という受験生は多いですが、大学へ提出する調査書を見れば遅刻・欠席の日数が明記されています。

開封厳禁で個人情報がびっしり掲載されているため、先生からは「受験校分だけ購入してください。」と言われますが、受験校+1校を受けると申告し、調査書を余分に1枚購入しておくことをおすすめします。そうすれば、自分が何日遅刻・欠席をしたか調査書の中身から確認することができますよ。※あんま良くないけどね

遅刻・欠席を重ねていても、進学校の一部ではシンセツな先生方が遅刻・欠席の日数を改ざんしてくれていることがあります。もしかすると、皆さんが思っているよりも遅刻・欠席の日数は少ないかもしれません。※医学部受験の闇

それでもなお、皆さんが7日以上遅刻・欠席を重ねているのであれば、面接官から突っ込まれる覚悟を決めておくのが妥当でしょう。

 

遅刻・欠席日数への返答で大切なこと

「うわぁ、おれ遅刻・欠席7日以上してるよ… 言い訳考えとかないと…」と考えた皆さん、ちょっと待ってください!

たしかに医学部で面接官を務める人は、日ごろ医師として活躍している教授・助教授・講師などであって、テクニカルな側面を知り尽くした面接のプロではありません。

しかし、目の前の受験生が嘘をついているか否かなんて、すぐに分かります。

僕は「受験に勝つためだったらどんな必死な手段でも使う」といったマキャベリズム的な人間ですが、皆さんが受験に勝つためであっても嘘はついてはいけません。

嘘をついてしまえば、面接官からさらに深掘りがされ、自身が想定していなかった質問を嘘で取り繕うことになり、結果、面接官からの信頼を獲得できなくなってしまいます。

おかまる
おかまる

Honesty is the best policy.

面接では、正直が最善の策であることを肝に銘じておきましょう。

とはいえ、なんでもかんでもバカ正直に答えて良いかと問われれば、そうでもありません。バランスが大切です。

「遅刻7回はすべて寝坊です! 朝はまったく起きれません!」とか、「欠席10回はすべて体調不良です! 私は体が弱いんです!」と答えてしまえば、医師としての適性を欠いていると判断されかねません。

つまり、遅刻・欠席の原因を正直に伝えるのが原則ですが、例外的に社交性を優先し言い訳をする必要が出てくるのです。

この姿勢は非常に大切なので、頭に入れておきましょう。

この先は、僕がスクール生を指導している中で実際にあった事例を見ながら、どういったものが例外的に社交性を優先し言い訳をする必要があるのか考えていきたいと思います。

 

事例①:寝坊・交通遅延、サボり・授業放棄                               

まずは、寝坊や交通遅延です。

この受講生は、現役の女子。高校2年次に7日、3年次に10日の遅刻・欠席。家から都内までの通学に1時間半ほどかかり、朝早くの起床が苦で遅刻・欠席を重ねてしまいました。

どのような理由であれ、指定された時刻に遅れてしまうのはNGです。保護者の方や社会人経験のある人は頷いてくれると思いますが、大人は時間にタイトです。面接官を任されている先生たちも、日ごろから時間に追われながら仕事をしていますから、時間にルーズであると

面接官
面接官

この子、きちんと勉強・仕事してくれるかなぁ…

と疑ってしまいます。

次にサボりや授業の放棄です。

この受講生は、1浪の女子。3年次に12日の欠席。高校の授業に意味を見出せず、独学で勉強するため欠席を重ねてしまいました。

武田塾チャンネルさんが良く動画で述べているとおり、高校の授業や宿題は大学受験から少し離れた内容を扱っていることが多く、「こんな問題、試験本番で出題されるの?」との気持ちになると思います。

こちらの動画で正しい勉強法をお伝えしてきたとおり、僕自身も1冊の過去問・問題集に注力すべきで、高校の勉強でも内職すべきだと感じています。

しかし、それでもサボり・放棄は面接官へ悪印象を与えてしまいます!

皆さんが面接官だったとして、目の前にいる受験生が

受験生
受験生

高校の授業は、大学合格に不必要・非効率であります! それゆえ、自宅から一歩も出ず過去問・問題集に取り組んでいました!

と返答してきたら、どんな印象を抱きますか?

なんか社交性がなくてヤバいですよね!

面接官
面接官

もしかして、教授や患者さんたちに過激なこと言ったり、授業をサボり始めたりするのかな…

と思われてしまいます。

さて、ここまで寝坊や交通遅延サボりや授業の放棄が面接官にどれだけ悪印象を与えるか述べてきました。

しかし意外かもしれませんが、寝坊交通遅延サボり授業の放棄においては、嘘をつくよりも、偽らず真摯に対応した方が好印象だと僕は感じています。

かなり微妙なところですが、嘘をついて面接官に疑われるより、真摯な姿勢で反省を示す方が適切ではないでしょうか。

皆さんが面接官だったとして、次のような受験生が来たらどんな印象を抱きますか?

「高校3年次に成績が伸び悩み、焦りから学校の授業を聞かず家にこもって黙々と学習した時期がありました。理解や定着度も悪く、なにより精神衛生上良いものではなかったため、いまとなっては間違ったことをしたと反省しています。」

どうでしょう? そこまで心象悪くないですよね?

実際、このように返答した生徒も最終合格を勝ち取ることができています。

寝坊や交通遅延サボりや授業の放棄であれば、言い訳をせず真摯に対応した方が良いかと僕は思います。しかしそれでも、「どうしても偽りたい!」「気になってしょうがない!」という方は、動画後半にある言い訳例を参考にして取り繕ってみるのも良いでしょう。

 

事例②:いじめ、不登校、精神疾患                                

続いてはいじめ不登校の事例です。

この受講生は、2浪の男子。高校2年次に20日の欠席。まぶたが下がってきて見えにくくなる病態になり、それが原因で友人たちからいじめを受けることがありました。

どのような事情があっても、一方的に身体・精神・社会的な苦痛を与えるいじめを行うのは許されません。

とはいえ、いじめを受けた側がである受験生が

受験生
受験生

高校時代はいじめを受けていました。不登校で欠席が重なっています。

と正直に答えてしまえば、

面接官
面接官

(う~ん、なんか問題ありそうな子だな… 周りと上手くやってけるかな…)

と悪印象を与えかねません。

医学部や医師という職業は、少数精鋭で周りと協力して乗り越えることが多いからこそ、協調性がない、あるいは調和できない子はハネられてしまうかもしれません。僕はいじめられる側の味方をしたいですが、厳しいかなこれが現実です。

また精神疾患の事例も同様に考える必要があります。

この受講生は、1浪の男子。日頃から「ゴミ箱の中身を確認する」「何度もドアを閉めたか点検してしまう」といった強迫性障害があり、精神的苦痛から欠席を重ねてしまいました。

こちらについても、ありのままを正直に話してしまっては、面接官に不安を与えてしまうでしょう。

面接官は、圧迫面接をしたり「休日はどう過ごしてる?」といった質問を投げかけたりして、その人のストレス耐性(コーピング)を点検することもあり、それだけ面接官も目の前にいる受験生がメンタル的に安定しているかどうかは気になるポイントなのです。

受験生
受験生

えぇ、じゃあ結局どう対処したら良いの?

って思いますよね。意外なようですが、いじめ不登校精神疾患で重なった欠席日数ついては、志望動機やPRへつなげ、聞こえを良くさせることが可能です!

具体的には、「眼瞼下垂が原因でいじめられていましたが、手術を担当してくれた医師が私の気持ちに寄り添ってくれたため、前向きに生きることができるようになりました! 将来はその時の医師みたいになりたいです!」とか「強迫性障害からクラスのみんなと馴染めず、いじめを受けた時期がありました。しかし、それでも友人たちの聞き手にまわり、1人1人を理解するよう努めました! いま、多くのクラスメイトと仲良くできているのは、自身の傾聴力忍耐力があるからだと自負しています!」といった感じです。

自身のいじめ不登校精神疾患などを、志望動機・PRといった聞こえの良い内容へと昇華させることはできますので、そのように取り繕っても良いでしょう。

受験生
受験生

えぇ、でも面接官によってはいじめ不登校精神疾患自体にマイナスイメージを強く持っちゃう人もいるんじゃない?

と思った方、その通りです。

先ほどもお伝えしたとおり、いじめ、不登校、精神疾患などは決して聞こえの良いものではありません。

この事例では、言い訳を用意し取り繕う方がベターかなと僕は思いますので、動画後半の言い訳例文を参考にしておきましょう。

欠席日数が多すぎて言い訳ができない、不登校の結果退学することとなった、といった特殊事情があって、どうあがいても面接官に突っ込まれてしまう経歴がない限り、志望動機・PRに繋げわざわざ言及する必要はないでしょう。

 

事例③:体力的な不安が残る病気                     

続いて、体力的な不安が残る病気です。

この受講生は、気胸を抱えた1浪の男子。高校2年次に8日、3年次に7日の欠席。やせ型の体系で、幼い頃から病院へ通うことが多かったそうです。

ここまで動画を観てきた皆さんならピンとくるかもしれませんが、体力的な不安があると医師として勉強や仕事を継続できるかどうか、面接官へ不安を与えてしまいますよね。

重度の喘息・気胸・貧血・片頭痛など、面接官へ

面接官
面接官

この子、体力に問題はないかな…

と疑われてしまうような病気・ケガであれば、問い詰められるまで伏せておき、後ほどの言い訳例文をもとにして無難に返答するのが良いでしょう。

ここで注意してほしいのは、大学への提出書類で既往歴の記入を求められた場合です。虚偽の報告をしてしまえば、入学後に発覚した場合退学の対象になりかねませんので、その際は正直に記入し申告しなければなりません。

お気をつけください。

 

言い訳の例文                                 

受験生
受験生

えぇ、じゃあ結局どんな言い訳しておけばいいの?

って思いますよね。結論をお伝えすると、

①新型コロナウイルス等による隔離期間

②突発的あるいは完治する病気・ケガ

この2つであれば、取り繕うことができます。1つずつみていきましょう。

まずは新型コロナウイルス等による隔離期間です。

コロナ禍では、「37.5°以上の発熱があった場合は登校しない、発熱があった場合3~5日間は自宅療養」といった隔離期間を設けた学校が通常でした。

「欠席が7日あるけど、これはどうしたの?」と聞かれても、「1日だけ、私自身が37.5°の熱を出してしまったことがあります。普段であれば学校にも行きますし、1日で回復もしたのですが、コロナの影響で自宅療養が重なってしまいました。」と答えればさほど問題とならないでしょう。

次に突発的あるいは完治する病気・ケガです。

突発的あるいは完治する病気・ケガも、入学後の健康状態にさほど問題を抱えないのでOKです。

「急性虫垂炎になってしまい、手術・入院をしました。」「重度の骨折をしてしまったのですが、かかりつけ医の診療が朝の時間帯しか取れず、通院のため遅刻が10日ほどになっています。」「膝の手術で入院・手術をしたのですが、不具合があり、再入院・再手術をしていました。」と答えた受験生がいましたが、そんなに悪い印象を抱きませんよね。

これら2パターンの言い訳例文を参考に取り繕ってみても良いでしょう。

ただ、記事の前半でも述べてきたように、

おかまる
おかまる

Honesty is the best policy.

面接では正直が最善の策であって、取り繕うのは最終手段と捉えてください。

 

以上が医学部面接で遅刻・欠席が多い人のための言い訳の例でした。

過去を振り返ると後悔が待っていますし、未来のことを考えると心配ばかりです。今回の内容を整理し、自分なりの返答を考えた上で“いま目の前にある”英語・数学・理科に集中しガリ勉していきましょう!

おかまる

おかまる受験コンサルティング株式会社 代表|33歳|医学部受験予備校 面接・小論文講師|茨城県出身|小論文検定1級|1級FP技能士|偏差値38→72(慶應・筑波合格)▶慶應義塾大学SFC▶最大手生命保険会社▶予備校で3年連続関東圏No.1評価|大学で研究した 脳科学に基づく“わかりやすい話し方、文書・資料の作り方”を売りにし、講師歴や実績を10年以上重ねる。講義のモットーは「楽しく、わかりやすく!」。趣味は4歳の娘とポケモンごっこすることと、0歳の娘を理不尽なまでに撫でくりまわすこと。

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