面接対策は4STEPで進めよう

まずは、STEP1. 知識の収集です。「面接がどういった科目か」を知らない受験生が多いため、面接官がどういう意図でどういう回答を求めているか探る必要があります。
面接で問われる質問には、志望動機、コンピテンシー、コーピング、性格分析、知識、MMIがあり、それぞれに対する背景理解が必要です。
▶︎面接の概要
▶︎志望動機
▶︎コンピテンシー
▶︎コーピング
▶︎性格分析
▶︎知識
▶︎MMI
次に、STEP2. 文章化です。知識を収集した後は、実際に書いてみて「面接用の読み原稿」および「大学提出書類」を作成していきます。「医師志望理由はこうやって作ればいいのか!なるほど!」と頭で分かっていても、いざ本番、何も準備せずに挑んでは言葉に詰まってしまうかと思われます。
そこで、「面接用の読み原稿」として300~400程度で文章化しておく必要があるのです。自身の想いを書き言葉にできないようでは、話し言葉として面接で伝えていくことなんて厳しいですからね。
また、書き上げた文章は「大学提出書類」としても活用されます。ご存じの方も多いでしょうが、医学部の入学試験を受けるためには、提出書類(志望理由書・自己推薦書など)を付した願書を提出しなければなりません。出願間近になって焦らないよう、前もって準備しておく必要が出てくるわけです。
ちなみに、300~400字原稿で文章化するほど大切だ!といえる質問項目は限られています。具体的には、「医師志望理由」「大学志望理由」「〇〇科志望理由」「理想の医師像」「都道府県志望理由」「自己PR」「自身の強みを将来どう活かすか」…これらの質問を文章化すれば十分でしょう。

「医師志望理由」「大学志望理由」「〇〇科志望理由」「理想の医師像」「都道府県志望理由」「自己PR」「自身の強みを将来どう活かすか」 ←僕のコーチングでは、これらの質問をまとめて ”ルーティン” と呼んでいます
▶︎志望理由書の書き方
▶︎自己推薦書|自己PR文|あなたが誇れること等の書き方
次に、 STEP3. 口頭練習です。 STEP.2で文章化した原稿を持ったまま、当日面接会場へ入室し、「はい、私の強みは忍耐力と向上心です!(原稿を読みながら)」と発信することはできないんですよね。
ある程度内容を覚えておかないと、なかなか言葉が出てこないものです。STEP.2で文章化した原稿(ルーティン)を、毎日、壁に向かって、1人で黙々と、練習するようにしてください。

もちろん、医学部面接で頻出な質問はまだまだあります。慣れてきたら他の質問項目も整理し、どんどん声に出して練習するようにしましょう。
最後に 、STEP4. 模擬面接です。ここまで最善の準備をして、いよいよ実践形式の練習をしていきます。 ここでは、医学部専門予備校や医系専門家庭教師等を活用し、模擬面接を反復実施することをおすすめします。
面接は、机に向かってウンウンうなっているだけではできるようになりません。実際に面接官とコミュニケーションをとり、入退室の仕方・合間のとり方・表情や所作・声の大小高低など、様々な角度から指摘をうけることが肝要です。
その際は、できるだけ多くの先生方に見てもらい、フィードバックをもらうのが良いでしょう。面接に完全解はないので、色々な意見を取り入れたうえで、「あぁ、こういう考えもあるんだなぁ、気を付けようっ」と、絶えず改善に努めていけるのが望ましいです。