【模範解答】看護師が患者に寄り添う上で大切なこと(800字)【看護学部の頻出問題①】

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頻出問題

看護師が患者に寄り添う上で大切なことは何か、800字で論じなさい

おかまる
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看護学部で頻出の問題です。似たような出題がされたときにも対応ができますので、ぜひ解答例の論理を整理しておいてくださいね!

 医療技術は常に著しい進歩を続け、不治とされていた病気も治癒できるようになった。近年では、がん治療薬のオプジーボが実用化されたことや、アルツハイマーの新薬が誕生したことがその代表例であるが、このような医療技術の進展は、救える命・健康の幅を広げたという点では良いことと言えるだろう。一方で、治療と引き換えに耐えがたい苦痛を患者へ我慢させることもあり、これまで以上に「cu  reだけでなくca  reの姿勢も大切だ」という指摘を受けることが多くなった。このような医療現場において、看護師が患者に寄り添う上で大切なことはなんであろうか。

 そもそも、医療の目的は患者の救命および健康の回復・維持であり、そのためには、患者の抱える身体的苦痛だけでなく精神的苦痛・社会的苦痛を取り除くことが肝要となる。しかし、これらの痛みは患者に特有のものであって、第三者にあたる看護師にとって完全には理解しがたい。だからこそ、患者の抱える痛みの箇所・程度・痛み方などを、その本人から聞き出すしかないのである。

 ここで、患者と看護師の間にある信頼関係が重要となる。なぜなら患者は、信頼関係にない人に対し自身の痛みを相談することはなく、まして性的な悩みや失業の悩み、宗教観などを伝えるのはためらわれるであろう。また、信頼関係になければ治療方針や病院の体制に協力してくれることも考えにくい。そのため、「〇〇さんなら話してもいい」「〇〇さんが言うならそうするよ」と言ってもらうには、基盤となる信頼関係が不可欠なのだ。

 以上より、看護師が患者に寄り添う上で大切なことは、臨床コミュニケーションを駆使して信頼獲得をしつつ、患者の抱える想いや痛みなどを丁寧に引き出していくことであると考える。具体的には、患者さんの些細な変化を目で捉えたり、患者さんの話に真摯に耳を傾けたり、ときに患者に理解を示す、観察・傾聴・共感の姿勢が肝要であろう。

(797字)

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おかまる

おかまる受験コンサルティング株式会社 代表|34歳|医学部受験予備校 面接・小論文講師|茨城県出身|小論文検定1級|1級FP技能士|偏差値38→72(慶應・筑波合格)▶慶應義塾大学SFC▶最大手生命保険会社▶予備校で3年連続関東圏No.1評価|大学で研究した 脳科学に基づく“わかりやすい話し方、文書・資料の作り方”を売りにし、講師歴や実績を10年以上重ねる。講義のモットーは「楽しく、わかりやすく!」。趣味は4歳の娘とポケモンごっこすることと、0歳の娘を理不尽なまでに撫でくりまわすこと。

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