【模範解答】人はなぜ働くのか(800字)【就活・作文の頻出問題①】

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頻出問題

「人はなぜ働くのか」について論じなさい(800字以内)

おかまる
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就職活動・学校の課題作文での頻出問題です。 ぜひ解答例を参考にしてくださいね!

 近年では「ウチの会社まじブラック」とか「月曜日が憂鬱だ」といった書き込みがSNSや匿名掲示板サイト等で飛び交い、働く意義を感じず、日々の労働を苦痛と捉えている人が多いように思える。たしかに、自身のかけがえのない時間を切り売りして、会社や他人のために尽くすことは、利己的に考えれば意義を見出すことはできないのかもしれない。では、人はなぜ働くのだろうか。

 ベストセラーとなった『嫌われる勇気』には、3大心理学者であるA.アドラーの教えが刻まれており、他者に貢献することこそが自身が生きる意義を見出す最適な手段であると述べている。具体的には、他者に貢献することでその他者はあなたに強い感謝を覚え、強い感謝を与えられたあなたは「私は社会に貢献できた」という強い自尊心を感じることだろう。そして、「もっと他者に貢献したい」と思い、また他者へ貢献しようとする…このように、他者に貢献しようとする思いを持つと有益な好循環に入りこむことができるのだ。

「働く意義は生きていくお金を稼ぐためだ」といった意見もあるかもしれない。しかし、イーロン・マスク氏やビルゲイツ氏といった社会で成功を収めている人々を見てみると、いくら巨額の富を築いても、人は働くことをやめないのではないかと思える。これは、「もっと他者に貢献し自己実現をしたい」との思いから、強い労働意欲が湧いていることの表れといって良いであろう。

 以上より、他者に貢献し自己実現をしていくために人は働くのだと私は考える。しかし、世間一般的には、「労働はお金を得るためだ」といって利己的な部分に働く意義を見出している人が多いのも事実だ。その場合には、ボランティア活動をしてみる、街頭で少額の募金をしてみる、友人にささいなプレゼントをしてみる、といった小さな他者貢献から始め、「他者のために貢献したい」と思える情念を少しずつ回復させていくのが良いだろう。

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おかまる

おかまる受験コンサルティング株式会社 代表|34歳|医学部受験予備校 面接・小論文講師|茨城県出身|小論文検定1級|1級FP技能士|偏差値38→72(慶應・筑波合格)▶慶應義塾大学SFC▶最大手生命保険会社▶予備校で3年連続関東圏No.1評価|大学で研究した 脳科学に基づく“わかりやすい話し方、文書・資料の作り方”を売りにし、講師歴や実績を10年以上重ねる。講義のモットーは「楽しく、わかりやすく!」。趣味は4歳の娘とポケモンごっこすることと、0歳の娘を理不尽なまでに撫でくりまわすこと。

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