▼1/27(東京)、1/28(大阪)でセミナーやります▼
【結論】地域枠・地方枠 志望理由(なぜ〇〇県?)
▼今回の記事でこのような文章が書けます▼
“【合格者の例文】茨城県地域枠志望理由(400字)” をダウンロード e492dd3e1de159453d1e88638ec415a1.pdf – 9480 回のダウンロード – 251.35 KB
おさらい:志望動機で一番大切なこと!
志望動機の作り方としては、私はこういった命・健康について考えた経験から医師を目指していて(医師志望理由)、そこでお世話になった医師のようになるのが目標であり(理想の医師像)、その医師のようになるならば〇〇科が適している(診療科志望理由)といった具合で、一貫性を持たせてまとめるんでした。
その上で、理想の医師を目指す上で最適な大学はここだ!(〇〇大学志望理由)と言える論理を持ってくるんでしたね。
他記事でしつこいくらい復習してるから、さすがにもう分かってますよね!笑 「よく分からない…」という方は、以下の記事で詳細をご覧ください!
▼合格者の例文付きで学べる▼
今日は「地域枠志望理由」「〇〇県の志望理由」の作り方にポイントを絞ってお話していきます。
「地域枠・〇〇県志望理由」の作り方
「理想の医師像」に絡めるのがベターです!
結論からいえば、「地域枠・〇〇県志望理由」を作る際は、「理想の医師像」にからめていく意識が大切です。
上図をご覧ください。
「理想の医師へ近づきたいけど、そのためには不足していることが多い…」← そんなギャップを埋めてくれるのが大学という存在です。具体的には、各大学の掲げている理念があるからこそ、6年間の学びを通じて良い人格が形成されていきますし、各大学の用意しているカリキュラムがあるからこそ、自身のスキルを磨くことができるんでした。
これが大学志望理由の考え方でしたよね。
同様のことが、地域枠・〇〇県志望理由の作り方でも言えます。「理想の医師へ近づくためには、〇〇県が最も適していると考えました!」と言える論理を持ってくるのです。
言いたいことは分かるんですけど、具体的にはどういった点に注意して志望理由を作成していけばいいんですか…?
もう少し詳細が欲しいよね! 大丈夫、作成のヒントは大きく2つあります! 以下の合格者例文をもとに、具体的に考えていこう!
参考:合格者の医師志望理由例文
私が小学4年生のとき、心室中隔欠損症で入院・手術を経験しました。両親が多忙な時期であったため病院に来てくれることが少なく、さらにはじめての手術であったため、私は大きな不安を抱えていました。
しかし、私を担当してくれた外科の先生は「よくある病気だから大丈夫だよ」といった優しい声かけをしてくれたり、時間があるときには病室を訪れ、当時興味のあった人体に関する話を分かりやすく話してくれたりと、親身になった対応をしてくださいました。そのおかげで、私は前向きに手術を受けることができ、日常生活を取り戻しました。
この経験から私は、命・健康が当たり前のものではなく尊いものであると学び、将来は高い医療技術だけでなく、観察・傾聴・共感に基づく臨床コミュニケーションスキルを駆使して、患者さんに寄り添うことのできる医師を目指しています。
※赤線部が理想の医師像
作成のヒント①:縁・ゆかり
作成のヒントその①は、縁・ゆかりです。
自分自身が長年住んでいた、お世話になったことがある、親族の出身地である、よく遊びに行っている…等、ほかでもない自分自身だからこそ経験しているような、その地域との縁・ゆかりを挙げてみましょう。
私の出身地である茨城県を例に挙げて考えてみましょうか。私は茨城県つくば市の南で生まれて育ちまして、幼少期から26歳になるまでをこの茨城県ですごしました。そのため、土着や風土が分かってますし、地理的感覚もあり、そして何より愛着があります。
「魅力度ワースト」なんて言われているけど、いいところなんですよホント。笑
そんな私であれば、東京都や北海道等で働くよりも、茨城県で働く方がより社会に貢献でき、理想の医師として活躍できると思いませんか。だからこそ、茨城県で働きたいんですって感じでまとめます。
▼以上をもとに作成した例文です▼
将来は高い医療技術だけでなく、観察・傾聴・共感に基づく臨床コミュニケーションスキルを駆使して、患者さんに寄り添うことのできる医師を目指しています。(※赤線部が理想の医師像)
茨城県を志望した理由は、18年間お世話になったこの地へ恩返しがしたいためだ。私は茨城県で生まれ育ち、この土地に愛着を持っている。私が生まれ育ったつくば市に限らず、ひたち海浜公園や偕楽園、田畑が広がる石下等、挙げだせばキリがないほどである。そんな茨城県を支え私をお世話してくれた人々へ、「医療」という形で社会貢献したいと強く願っている。
作成のヒント②:医師不足感
作成のヒントその②は、医師不足感です。「その都道府県が医師不足か否か」は、注目しておくと面接時に役立ちます。医師不足か否かを判定する指標は色々ありますが、ここでは3つ紹介しますね。
1つ目は、人口対医師数の指標です。これは、「医師数/その都道府県の人口」で計算される指標です。その県に医師が多く在籍しているといっても、対人口でみてみると少ない…ってことがよくあります。以下のグラフのとおり、埼玉県・千葉県・茨城県などは不足感が強く、徳島県・京都府・東京都などは潤沢であることが読み取れます。
平成30年 人口対医師数(都道府県別)
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
2つ目は、面積対医師数の指標です。これは、「医師数/その都道府県の面積」で計算される指標です。医師数が多くても、面積がだだっ広ければ救える命も救えない可能性がありますよね。以下のグラフのとおり、北海道・岩手県・秋田県などは不足感が強く、神奈川県・大阪府・東京都などは潤沢であることが読み取れます。
平成30年 1平方kmあたり医師数(都道府県別)
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
3つ目は、現員医師数に対する必要医師数の指標です。その県に在籍する医師数に対し、実際のところどれだけの医師数を必要としているかを表す指標です。
個人的には、この指標が最もリアルなんじゃないかなと思料します…
これは各都道府県にある医療施設・医師たちへ「どれだけ医師不足を感じていますか~?」とアンケートをとり…
ウチはあと2人欲しいなぁ
ウチはあと5、6人欲しいところなんよね…
と、回答を集計したもの(だそう)です。そのため、各都道府県の医療現場から聞こえてくるリアルな声を数値化したものといって過言ではないでしょう。現員医師数に対する必要医師数のグラフは以下のとおりで、みてみると岩手県・青森県・山梨県などでは不足感が強く、東京都・大阪府・神奈川県などでは潤沢であることがうかがえます。
平成22年 現員医師数に対する必要医師数
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
東北地方の医師不足感強いなぁ…!
医師不足地域について把握したところで、これらをどう理想の医師像と絡めるか、について記述します。これら医師不足地域に従事することで、おかまるとしては大きく2点のメリットを享受することができると感じています。
1つ目のメリットは、自身がいち早く成長し、理想の医師像へ近づくことができる点です。医師不足地域では対応できる医師数が少ないため、比較的広範かつ実践的な対応が求められる傾向にあります。それに伴い、自身の医療知識・技術も向上させることができるでしょう。
2つ目のメリットは、社会への貢献度が高い点です。当然ながら、医師不足地域では医師の存在を強く求めています。”医師の偏在” という社会問題の一助となり、より多くの患者さんの救命および健康を維持することに貢献できるのは、社会的意義が非常に強いと感じます。
これらメリットを享受でき、理想の医師像へ一歩でも近づくことができるから、という論理に持っていくのがベターでしょう。
「働くならどこでもいい」と考えている人にとって、医師不足地域に従事することは魅力的なのかもしれませんね。
▼以上をもとに作成した例文です▼
将来は高い医療技術だけでなく、観察・傾聴・共感に基づく臨床コミュニケーションスキルを駆使して、患者さんに寄り添うことのできる医師を目指しています。(※赤線部が理想の医師像)
茨城県を志望した理由は、医師不足地域であるためだ。人口対医師数でみると、茨城県は全国比で最下位層にあり、医師不足感の最も強い県として挙げられている。研修を終えた後は、医師が不足している地域に従事できるため、どこよりも自身の医療知識・技術を社会へ還元することができると考えた。加えて、医師不足地域で奔走することにより、幅広い知識と対応力を習得でき、理想の医師像へ早く近づくことができる点も魅力に感じている。
作成のヒント③:地域事情
作成のヒントその③は、地域事情です。
皆さんはどちらの都道府県にお住まいですかね? このおかまるブログをご覧の方を分析してみると、実は大阪府出身の方が多いそうです。(へぇ
いいよね、大阪。たこ焼きとか関西ノリとか、吉本とか、好きですよ、私。
社会通念上、大阪には「相手を笑わせようとする」風土があると感じませんか。私が旅行に行った際も、電車内・ご飯屋さん・テーマパーク内・ホテル… どこにも共通していたのが「相手を笑わせようとする」雰囲気を強く感じました。
(電車乗ってたとき、友達からお菓子をもらった男性が「おおきに! これ一生大切にするわ!」なーんて言ってて面白かったなぁ笑 「いや、食えや」って思いましたもん笑)
そんな風土と理想の医師像がマッチする場合、この点を地域枠・〇〇県志望理由としてみるのも一手かもしれません。
ほかにも、その地域の気候・地理的特性・外国人住民の多寡・高齢化の進展・政策や施策・産業的取り組みなど、何か理想の医師像と結びつきそうなものを見つければそれを記述してみましょう。
各都道府県では「地域医療構想」という地域医療の現状をまとめた資料を用意しています。自分の受ける県の概要版だけでもいいので、さらりと確認しておくと◎!
▼以上をもとに作成した例文です▼
将来は知識・技術はもちろんのこと、患者さんと心を通わせ、来院した際には笑顔になってもらえるような心療内科医を目指しています。(※赤線部が理想の医師像)
志望した理由は、大阪府には「相手を笑顔にしようとする」風土があるからだ。私は旅行で大阪府を訪れる機会が多くあったが、電車に乗るときも、レジャー施設へ行ったときも、飲食店で食事をとっていたときも、皆から「相手を笑顔にしよう」と心がける風土を感じた。将来、「相手を笑顔にできる」心療内科医を目指す私にとって、この地からは多くのことを学べると感じた。
都道府県別 〇〇県志望理由の作り方(例)
地域枠・〇〇県志望理由のまとめ方がつかめたところで、以下に都道府県別の志望理由作成方法をまとめていきます。ランダムに選出した都道府県を中心に話を進めていきますが、このほかにも「〇〇県志望理由書」の提出が必要な大学(地域枠)はありますので、以下を参考にして作成を進めてみてください。
コチラの記事は随時更新していこうと考えています。「この都道府県の志望理由書はどうやって書くの?」など、気になる地域がありましたら、ぜひおかまるまで連絡くださいね
リクエスト待ってるよ!
茨城県 志望理由例
茨城県の特徴は、人口対医師数が少ないこと、ベッドタウンと化しているためファミリー層が集まること、自然と科学が調和していることではないでしょうか。
以下のグラフのとおり、茨城県は人口対医師数でワースト3位内に入っています。そのような医師不足感の強い県であれば、より貢献・成長できるのではないでしょうか。
平成30年 人口対医師数(都道府県別)
また、つくばエクスプレスが開通して幾年かが経ちましたね。守谷市やつくばみらい市などは人口が急増し、「成長力No.1」の街として数えられるようになりました。ベッドタウンと化していて、ほかよりも患者が増える → 医療ニーズが増えると感じませんか。
さらに、研究学園都市つくばの存在も忘れてはなりません。世界的な研究機関が集約され、学問の中心になっているのは魅力的でしょう。一方で、茨城県は農業や自然が盛んであり、作物の出荷数は全国でも優位ですし、大洗・ひたち海浜公園といった自然あふれる環境も有しています。このような自然と科学の調和した茨城県には強い魅力を感じ、愛着が湧くことでしょう。
▼以上をもとに作成した例文です▼
“【合格者の例文】茨城県地域枠志望理由(400字)” をダウンロード e492dd3e1de159453d1e88638ec415a1.pdf – 9480 回のダウンロード – 251.35 KB
青森県 志望理由例
青森県の特徴は、医師不足が顕著であること、平均寿命が短いことではないでしょうか。
以下のグラフのとおり、青森県は人口対医師数で全国平均を大きく下回っており、対人口の指標で見てみると医師不足であることがうかがえます。
平成30年 人口対医師数(都道府県別)
また、現員医師数に対する必要医師数の指標を見ても、医師不足が顕著であることが分かります。青森県は岩手県に次いでワースト2位の数値を出しており、この観点からも医師不足であることはいえるでしょう。
現員医師数に対する必要医師数については、この記事の上の方で丁寧に解説しています。
平成22年 現員医師数に対する必要医師数
さらに、青森県が一番の短命県であることって知ってます? 理由としては、雪等の多い土地で運動習慣が少ないこと、塩っ辛い食事習慣が多いことなどが挙げられています。医師は、患者さんの病気・ケガを ”治療” するだけでなく、定期健診・啓発活動などを通じて ”予防” していくことも仕事の1つに数えられます。
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
内科医・総合診療医を目指している方にとっては、健診・啓発活動を通じて青森県に貢献する意義は強いでしょうね。高齢化も顕著ですから、この点をピックアップしても良いでしょう。
▼以上をもとに作成した例文です▼
将来は患者さん一人ひとりにあった対応を心掛け、病気・ケガなどの ”治療” だけでなく “予防” 活動にも注力できる総合診療医を目指しています。(※赤線部が理想の医師像)
理想の医師を目指す上で、青森県地域枠を志望した理由は2点ある。
1つ目の理由は、青森県が深刻な医師不足地域であるからだ。人口対医師数でみると、青森県は全国比で最下位層にあり、医師不足感の最も強い県として挙げられている。また、現員医師数に対する必要医師数の指標でみても青森県はワースト2位であり、全国の中でも医師不足感が強くなっている。このような環境であれば、どこよりも幅広い知識と対応力を習得でき、社会貢献への寄与度も高いと感じた。
2つ目の理由は、青森県が短命県であるからだ。厚生労働省の調べでは、青森県は平均寿命が全国で最も低いことが分かっている。これらは運動習慣が少ないこと、食事習慣が偏っていることが原因であると示唆されている。このような環境において、定期健診・啓発活動などを通じて ”予防” 活動を実施し、1人でも多くの方の健康な生活を支えていきたいと考えています。
石川県 志望理由例
石川県の特徴を挙げる前に、おかまるが「石川県志望理由」を考える際の思考プロセスをたどってみましょうか。
まず、医師不足感についてですが… 石川県は人口対医師数でみても、現員医師数に対する必要医師数の指標でみても、医師数が潤沢であることがうかがえます。(んー、ダメか。
平成30年 人口対医師数(都道府県別)
平成22年 現員医師数に対する必要医師数
じゃあ、地域事情はどうですかね? 石川県といえば、日本で最も雨量が多い場所ですよね。そうか、雨量か… 雨量が多ければ、うつ病を患ってしまう人も多い… というわけでもないんですよね!
んー、困った。 石川県ってどんなところに特徴があるんでしょう?
ということで結論ですが、石川県の特徴は外国人患者が増えていること、県をあげて地域包括ケアに注力していることではないでしょうか。
1973年に北陸新幹線が開通して以来、安倍政権の強い観光政策、東京オリンピックの誘致もあいまって、石川県では徐々に外国人観光客が増えてきています。そのため、医師としても外国人患者に対応できるコミュニケーション力・英語力が求められてくるでしょう。
また、県を挙げて地域包括ケアに注力している点も注目して良いでしょう。下記「地域医療構想」によれば、石川県も高齢化の波は著しく、高齢化対応が迫られているのは自明です。石川県は、介護・住まい・生活支援といった分野を十把一絡げで考えていく、地域包括ケアの考えを推進しています。
地域包括ケアってご存じですかね? 病気・ケガを抱えた患者に対し、病院・クリニックだけで支えるのではなく、家庭や行政、NPO、介護など、様々な分野の人々・団体が、”地域ぐるみ” で支えていく考え方のことです。
例えば、認知症患者がいた際、その患者さんを病院だけで面倒みるのではなく、家庭内での患者サポートが肝要になってくるでしょう。また、認知症をサポートする家族たちは、身体的にも精神的にも負担がかかってくるものです。そこで、行政による補助金の支出や、ほかに認知症で悩んでいる人同士を結び付け、悩みを相談しあったりできる環境を整えたりしています。
このように少子高齢化が進行している現代では、高齢化により病気・ケガで運ばれてくる患者数は多くなる一方、少子化により対応できる人員が少なくなっているため、みんなで皆を支えあっていく地域包括ケアの考えが大切になってきています。石川県はこの点に注力していますので、地域十把一絡げで患者さんを助けようと考えている人にとって、最適な環境と言えるのではないでしょうか。
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
各都道府県では「地域医療構想」という地域医療の現状をまとめた資料を用意しています。自分の受ける県の概要版だけでもいいので、さらりと確認しておくと◎!
▼以上をもとに作成した例文です▼
将来は看護師・薬剤師・行政などを問わず、地域一体となって患者さんのQOLを支えることのできる整形外科医となって、地域医療に貢献していきたいと考えている。(※赤線部が理想の医師像)
理想の医師を目指す上で石川県で働きたい理由は、地域包括ケアに力を入れているためだ。
「地域医療構想」にもあるとおり、石川県では医療・住まい・介護・行政・ボランティア団体などが、一丸となって患者さんを支援しようと尽力している。少子高齢化が進行している現代では、高齢化により病気・ケガで運ばれてくる患者数は多くなる一方、少子化により対応できる人員が少なくなっているため、みんなで皆を支えあっていく地域包括ケアの考えが非常に肝要となる。整形外科医を目指す私も、理学療法士や看護師、認知症サポーターといった人々と協働しながら、患者さん第一の医療を実現させていきたい。
また、地域包括ケアに力を入れていく際に注意したいのは外国人対応である。外国人は日本語を母国語としているわけではないため、意思疎通をとる際の壁となってしまう。”地域一体” となって患者さんの命・健康を支えていく地域包括ケアシステムを構築するには、この言語・文化の壁を取り払わなくてはならない。近年、外国人観光客が増加し、地域に外国人に絡むことの多い石川県だからこそ、地域包括ケアシステムの模範となるモデルを形成でき、全国へ発信できると考えた。
埼玉県 志望理由例
埼玉県の志望理由例が見てみたいです!
との要望があったため、追加でブログ執筆をしています(問い合わせありがとう!)。
埼玉県志望理由の作成が求められる場面と言えば、各大学の地域枠制度を活用するときや、埼玉県医師育成奨学金制度を活用するときでしょう。以下でまとめる内容はどちらにも活用することはできますが、質問項目や募集要項などは埼玉県医師育成奨学金制度を参考にして作成を進めています。
埼玉県医師育成奨学金制度は、「特定地域の公的医療機関志望コース」と「産科・小児科・救命救急センター志望コース」に分かれているようですね。
まずは、埼玉県医師育成奨学金制度の募集要項から確認していきましょうか。相手の問うていることをキチンと確認することは大切ですよね。
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
募集要項には以下のように記載があります。
埼玉県医師育成奨学金制度
出身者奨学金(県外大学医学生奨学金)制度は、「将来医師として埼玉県の地域医療に貢献したい」と考えている県出身の県外大学医学生に埼玉県が奨学金を貸与する制度です。この奨学金の貸与を受けた医学生が、医師国家試験に合格し、貸与期間の1.5倍の期間(6年間貸与を受けた場合は、6年間×1.5=9年間)、特定地域の公的医療機関又は特定診療科等に医師として勤務すれば奨学金の返還が免除されます。
また、類似の埼玉県地域枠医学生奨学金制度の概要は以下のとおりです。
埼玉県地域枠医学生奨学金制度
指定大学奨学金(地域枠医学生奨学金)制度は、埼玉県に愛着があり、「将来医師として埼玉県の地域医療に貢献したい」という強い意志を持つ県指定大学の医学生に奨学金を貸与する制度です。この奨学金は、医師国家試験に合格し、貸与期間の1.5倍の期間(6年間貸与を受けた場合は、6年間×1.5=9年間)、特定地域の公的医療機関又は特定診療科等に医師として勤務した場合、返還が免除されます。
なお、埼玉医科大学の埼玉県地域枠奨学金については、埼玉県並びに学校法人埼玉医科大学が指定する県内の医療機関に、貸与期間の1.5倍の期間(6年間貸与を受けた場合は、6年間×1.5=9年間)勤務した場合、返還が免除されます。
以上の文言をそのまま受け止めると、前者の埼玉県医師育成奨学金制度では、埼玉県に愛着があるか否かを不問にしていることがうかがえます。
しかーし! よーく考えてみてくださいね! どちらにせよ、埼玉県で働く医師を育てるための奨学金制度なのに…
埼玉県はあまり好きじゃないんですよね。でも、医師になれればどこでもいいです。
なーんて! 不遜な態度をとっていては受かるものも受からないですよね!
面接でも、「埼玉県の好きなところは?」なーんて質問されることはありますので、結局は埼玉県への愛着を含めた埼玉県志望理由を作成した方が良いと言えるでしょう。
とはいえ、必ずしも埼玉県への愛着を表明しなければいけないわけでもなさそうです。以下を読んだ上でも、愛着が何も思い浮かばない人はスルーするのも一手です!(面接官から問われたら答えるって感じでも〇!)
結論から言えば、埼玉県の特徴は人口の多さがトップクラス(ベッドタウン)であること、それに伴い人口対医師数が少ないこと、加えて救急科・小児科に対する需要が異様に高いことではないでしょうか。
以下のグラフのとおり、埼玉県は人口対医師数でワーストとなっています。埼玉県はビジネス街やレジャーが少ない割に、ベッドタウンと化しているため人口が多くなっています(全国5位!)。そのような医師不足感の強い県で研鑽を積めば、より貢献・成長できるのではないでしょうか。
平成30年 人口対医師数(都道府県別)
また、埼玉県は千葉県と同様、救急科・小児科に対する需要が高いです。以下の表(診療科別必要医師数【二次医療圏別】)によれば、埼玉県は全国比で救急科・小児科に対する必要医師人数が高くなっています。
▼詳細はコチラ!(外部リンク)▼
そのため、将来、救急や小児科へ進みたいと考えている受験生であれば、この点を理由としてピックアップすることができるでしょう。
千葉県出身の人は注意! 千葉県は埼玉県と同様、人口対医師数も少なく、また救急・小児科への必要医師数もさほど変わりないです。そのため、「千葉県でも理想の医療ができると考えましたが、人口対医師数が少なく、より不足感の強い埼玉県で働きたいと考えました!」と理詰めしよう。
▼以上をもとに作成した例文です▼
“埼玉県地域枠志望理由” をダウンロード b3c58a82cf83672e7ccbd50b40b940fb.pdf – 2975 回のダウンロード – 270.74 KB
では、今日はここまで! お疲れさまでした!